ニッポンIT業界絶望論をよんで

友人に以下の記事を紹介された。

ニッポンIT業界絶望論:Kenn's Clairvoyance - CNET Japan
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同感できる部分が多々ある。文中にあった「おそらく数社の大手ブランドと超小規模なブティックに収束することになるだろう」というのは、去年の秋ぐらいに私が言っていたことと重なるので、みんな考えることは同じなのだ、と思った。
この人の考えは行きすぎで、COBOLがなくならないのと同じで、受託はなくならないと思う。減るの確かだし、特にWEBの世界はSaaSがかなり幅を利かすだろうから、フルスクラッチは本当に少なくなるでしょう。だからこそ逆に、上流が必要になってくるのだと思う。確かに、「なきゃないでどうにかできる」のだが、これはパッケージやSaaSがあればこそで、そのSaaSやパッケージを作る人、それを考える人、それを業務に合致するように組み合わせる人の需要はますます高くなるであろう。
特に、インターネット上のマス相手のSaaSというのはアイディア勝負なところがあるので比較的設計が楽なのだが、業務のSaaSとなると非常に難しい。これはまだセオリーが確立されていなくて、試行錯誤の段階らしいが、SOAWEBサービスをきっちり理解して、それと業務との掛け算でSaaSを組み合わせて業務アプリを作るというのは、モデリングがかなりできないといけない。これは、結構難しくて、今後このあたりの人材が必要になってくるだろう。