いいかげんな管理は火事の元

12月、1月の2ヶ月間、毎日神戸センターに出向していた。といっても、家を出る時間と家を帰る時間は今までどおり。つまり、会社にいる時間がそれだけ短いことになる。かなり高コストなのだけど、それでも来てくれという。それだけ、猫の手も借りたい状況なのだろう。
で、行って何をしていたかというとテスト。神戸センターの主力商品が某社が開発したERPパッケージの導入。といっても、単にパッケージを導入しただけならわが社にまったくうまみはないし、そもそもERPパッケージなんてそのままで使えるものではない。だから当然カスタマイズが入るし、そのカスタマイズで儲けを出そうとしてる(実際に出ているかどうかは不明)。そのカスタマイズ部分はテストが必要なので、そのテスト要員として借り出されていた。
同時平行で2クライアント(G社とU社)の導入を行っているので、プログラムの届き具合でG社のテストをしたかと思うと、U社のテストをしたり、またG社のテストをしたりと、行ったりきたりしていた。当然、両者の導入責任者は別の人。こうなると面白いのが、テストの混乱振りの違いが出てくること。片方は結構混乱していてボウボウ火を噴いている。もう片方はまったく混乱していないというと嘘になるがまだ落ち着いている。その違いはどこから来るのか。
結局のところの責任者の管理手法に尽きてくる。共有フォルダ内のドキュメントの配置という些細なところから始まって、テスト用データの準備、テスト手順の策定、そういったところまで全て含めて、そこまで管理できているかで混乱ぶりが違ってくる。
もちろん、これはその責任者の能力のなさが起因するとは限らない。実際、両責任者とも無能力どころか、かなり能力があると思った。ただ、それぞれに割り当てられた仕事量、他と掛け持ちしているかどうか、適正があるかないか、など複雑な要因が絡み合う。
私としてはよき研究材料だった。