jQueryで作る Ajaxアプリケーション
- 作者: 沖林正紀
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/06/19
- メディア: 大型本
- 購入: 14人 クリック: 247回
- この商品を含むブログ (42件) を見る
オモシロイ。
表題はAjaxが掲げてあるが、Ajaxの説明は最後の少しだけ。まあ、もちろん、それで十分なのだが、それよりも、他の機能、とくにjQuery-UIはかなりオモシロイ。
ブラウザ上のUIの変化は、結局はタグとCSSを変化させていることにより実現しているだけなのだけど、可能性がすごい。
一方で、このようなUIが可能となってくると、UI設計、俗にデザインと呼ばれているものを、デザイナーにまかせきるのではなくSEがする必要がでてくる。あるいは、デザイナーと協働するか、デザイナーがプログラミングまでするか。
今までみたいに、表示項目、入力項目だけを並べた白モックを作成して、後はデザイナーに任せて、こちらは裏方を作成するという行程では破綻する。
ちなみに、本自体はボリュームが多い。私は学習過程で基本的に全てのソースを自分で入力する方法をとっているのだけど、この本はかなり省略した書き方をしてある。例えば、appendを学習するのに、載っているソースは、
$('ul#main').append('<li>1つめの項目</li>') .append('<li>2つめの項目</li>');
と
<ul id="main"> </ul>
だけ。
これをちゃんとしたHTMLファイルにして実際にブラウザで動かすには一工夫がいる。一度方法を確立してしまえばあとはコピペですむのだが、そういった意味では全てのソースが載っている本と比べれば不親切。もっとも、こういった省略された記述をすることによってものすごいボリュームの機能を紹介してくれているので一概にデメリットとは言えない。ただ、例えば、コピペもとのHTMLをひとつ掲載して、「残りのソースはこことここを変更してね〜」ぐらいの記載はあってもよかったと思う。