打倒ティターンズ
社内企画でJavaの教材作成を提案したのだが、参加希望者を募っていたとき、非技術者、つまり、営業系の人たちから「これは営業の人間でも習得できるものなのか」という質問が多かった。これは意外だったのだが、営業サイドの人間もWEB関係の知識は身につけておきたいという要望があるのがわかった。一応、初心者からでも始められるような教材にしているのだが、最終目標がシステムを構築できる技術者ということになるので、営業系の人間が学習する教材としてはは無駄が多い。そこで、これはチャンスと思い、今度は概要を説明する営業向けのプレゼンを企画した。そのプレゼン資料を作成する中、いろいろと調査を行ったのだが、2点ほど気になることが出てきた。
ひとつはWindowsフォームのメンテナンスモードへの移行。
もうひとつはSmart Clientなるもの。
ひとつめのWindowsフォームのメンテナンスモードへの移行はプレゼンの中でも触れる予定なのだが、触れる限りはきっちり裏を取りたい。そこでいろいろ調べるのだ、どうもこれという情報がない。@ITの記事でグレープシティ株式会社の八巻雄哉氏がはっきりおっしゃっているのだが、肝心のマイクロソフトの発表記事が見当たらない。そもそも発表したかどうかもわからない。ただ、海外のサイトやブログなどを見ていても、「ここのところメジャーな機能追加がないからメンテナンスモード」という言及はいくつか見られる。ここらあたりを頼りに、口調をやわらげたプレゼンをすればいいだろう。
もうひとつのSamrt Clientは曲者だ。これが華々しく語られている記事は、せいぜい2006年が限度。それ以降になるとほとんど見つからない。しかも、MSDNにかつてSmart Client Developer Centerなるものが存在した形跡はある(リンクはある)のだが、ページそのものが消えている。ここから、Smart Clientも消え去った技術、あるいは、消え逝く運命にある技術かと思いきや、2009年でも使われている旨が書かれたブログがちらほらみられる。
なぜ曲者かというと、現状のクラサバ技術者(=ティターンズ)というのは、「地球の重力に魂を引かれた人たち」なのだ。自分たちにとって新しい技術を身につけることをできる限りしようとしない。可能な限り、今時分たちが身につけている技術のみで時代に対応しようとしているのだ。つまり、言語はVB.NET、アーキテクチャはクラサバ。それで、何とかできないかと考える。ASP.NETにすら壁を感じている。そういった人たちがSmart Clientを見せると、水を得た魚となってしまう。これが「消える技術ですからいまさら手を出しても仕方ありませんよ」という論法が成り立つなら助かるのだが、そうでもなさそうだ。
スメラギ・李・ノリエガに「オレに戦術をくれ!」といいたいたい気分なのだが、まあ、そうもいってられない。ティターンズを倒すにはどうすればいいのか。幸い、新しいものにはほとんど手を出そうとしないわけだから、WPFをキーにもってくればなんとかなるかもしれない。確かに、いろいろと現場初のブログをみていても、Smart Clientを利用している人たちというのは、
Windowsフォーム + Smart Client
から
WPF + Samrt Client
に移行しつつある。ティターンズはWPFにも抵抗感があるだろう。そこを足がかりにすれば、ティターンズ陣営を崩せるかもしれない。
「やってみるさ。」