AzureでJava
InfoQに Microsoft Builds Tools for Eclipse Developers という記事が載っていた。
たとえば、RDBをサービス提供し,既存の開発言語も使える | 日経 xTECH(クロステック) などをみてみると、Azure上でJavaアプリが動作するように書かれている。しかし、あまり、大きくはJavaのサポート記事がでてこない。当然といえば当然で、Microsoftの立場を考えると、ASP.NETで、となるし、実際そのようにアナウンスされている。百歩譲ってPHP。ところが、Eclipse+Javaで開発しなれている立場からすると、このまま開発できるならそれにこしたことはない(単なる知的好奇心としてはASP.NET MVCも習得してみたいが)。実際、現状Azure向けアプリを開発しようとしたら、Windows VIST or 7 + VS2008が必要。Windows XP + VS2005環境の私としては、せっかくの無料期間に試したくても無理なのだ。
そこで、このアナウンス。 WindowsAzure4e と WindowsAzure4j を組み合わせれば、何とか開発できるのではないか、とぬか喜びをしてしまった。ところが、よくよく見てみると、確かにVS2008はいらなくなったのだが、Win VIST/7が必要なのはかわらないみたい。だめじゃん。
結局、しばらく様子見は変わらないみたいだ。
そもそもを考えてみると、GAE/jは現状の環境で開発が可能だ。軽いチュートリアルはおこなっている( Google App Engineで手軽に試すJavaクラウド - Archit!! 参照)。そういった意味で、GAE/jのほうに軍配が上がるのだが、一報で、RDBをサポートしてるAzureというのはそれはそれで魅力的なのだ。
本当の意味でクラウドを活かそうとするなら、「スケールする」ことが必要なアプリとなり、その場合はBig TableなどのKey-Valueストアが必須となる。そういった場合は文句なしにGAE/jになるのだろうが、現状、そういった案件がすぐでてくるとは思えない。そこまでスケールする必要はないので従来のデータモデルが使えるクラウドでよい、となると、Azureは魅力的だ。
Win VIST/7という制限があるにせよ、Java+Eclipse+Azureという可能性がでてきたのはありがたい。できることなら、Win VIST/7という制限、もっというなら、Windowsという制限そのものも取り除いてもらえるとありがたいが、そのあたりは、Microsoftのシャア=クアトロバジーナの砂金氏の活躍に期待するとしよう。彼なら、きっと百式に乗ってティターンズ(=旧来のMicrosoft)を打ち砕いてくれることと思う。